コンセプト

設立趣旨

 レジリエンスは、民族固有の文化や伝統を生かし、持続的で安全・安心な社会を構築する上で重要な概念です。モンゴルや日本をはじめ多くの国は、未解決の自然災害問題、地球環境および都市問題に直面し、レジリエンスの観点から今後の社会構造・国土構造のあり方を検討する必要があります。この問題に関する長期的・俯瞰的な取り組みを進めるため、モンゴル国立大学と名古屋大学は共同研究センターを立ち上げ、これを支える人材育成を目指します。

研究テーマ

 当センタ-は、「レジリエンスとサステイナビリティを重視する視点からモンゴルおよび世界の環境・災害・社会問題を考える」ことを最重要テーマとしています。モンゴル国立大学および名古屋大学は既に自然災害、環境、地域社会問題に関する共同研究実績があり、その成果を社会還元しつつ問題解決策を考えます。自然と調和したモンゴル伝統の柔軟な暮らし方を現代社会の中に活かすことによって、モンゴル独自のレジリエントでサステイナブルな社会を構想したいと考えます。具体的・短期的な対策にとどまらず、自然科学と人文社会科学の総合的な視点から考え、総合的・俯瞰的視野を育成します。また、社会に開かれた議論の場をつくります。

実施事業

  1. レジリエンスに関する共同研究
  2. レジリエンスに関する両国関係機関ならびに国際機関との連携
  3. レジリエンスの向上に資する具体策に関する学際的検討および社会への情報発信
  4. レジリエンスの向上に資する地方・遊牧社会の遠隔教育等に関する研究開発
  5. レジリエンスに関する教材および教育・研修カリキュラムの開発と実施
  6. その他、モンゴルおよび日本のレジリエンス研究の振興に関すること

センター概念図


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