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2011年3月11日東北地方太平洋沖地震に伴う津波被災マップ
日本地理学会災害対応本部津波被災マップ作成チーム
English

 東北日本太平洋岸を襲った津波による被害の全容を詳細かつ迅速に把握するため,地震後に撮影された空中写真(国土地理院がwebで公開)を実体視判読し,津波の遡上範囲を縮尺1/25,000の地形図に記した.家屋流出等の甚大な被害を受けた範囲もあわせて示した.さらに,地震後に撮影された空中写真が公開されていない地域についてもGoogle Earth等の衛星画像を判読しマップを作成した.

  ●更新情報
  • 平成27年3月18日 「津波遡上高分布図」を追加しました.
  • 平成23年12月11日 「2011年完成版」を公開しました.詳細はこちらをご参照ください.
  • 平成23年9月9日 千葉県北部のマップを公開しました.
    また,茨城県について一部更新を行いました.
  • 平成23年6月20日 青森県中南部のマップを公開しました.
    また,一部の図幅*について,データの加筆修正を行いました.
    *角浜・久慈・陸中野田・普代・小本・宮古・大槌・釜石・平田・越喜来・陸前千歳・今泉・大船渡・綾里・陸前広田・女川・小野・塩竈・仙台東北部.
     
  • 平成23年5月26日 茨城県のマップを公開しました.
  • 平成23年5月11日 福島県中南部のマップを公開しました.
  • 平成23年4月8日 電子国土Webシステム(※)およびeコミマップでの閲覧が可能になりました. ※「電子国土Webシステム」の停止に伴い公開終了
  • 平成23年3月31日 英語のページを公開しました.
  • 平成23年3月30日 一部の図幅の第2版を公開しました.
  ●解説
【統一凡例】
赤線 津波の遡上範囲
青塗り 家屋の多くが流される被害を受けた範囲
【閲覧用のページ】
 日本語 map/index.html
 English map/index_e.html
 電子国土Webシステム ※「電子国土Webシステム」の停止に伴い公開終了
 eコミマップ ecom.html
 注 電子データの提供は原則として行っておりません.
【作業過程】
 ・空中写真の実体視判読によって被災状況を詳細に視認し,2.5万分の1地形図に示した.
  地震後に撮影された空中写真が公開されていない地域についてもGoogle Earth等の衛星
  画像を判読しマップを作成した.
 ・原案を作成後,複数の判読者がクロスチェックを実施し,最終案を確定した.その後
  電子化作業を行った.
 ・隣接する地形図間で重複する範囲については,いずれかの地形図に示した.
 ・判読作業は次の機関に所属する地形学研究者が行った:名古屋大学・信州大学・東洋大学・
  奈良大学・広島大学.
  航空写真の整理や電子化等の作業には名古屋大学・奈良大学・広島大学の学生が参加した.
【注意点】
 ・現地調査は実施しておらず,判読が困難であった地域がある.
 ・堤外地については厳密な検討は行っていない.
 ・今後,加筆修正を行うことがある.
【使用空中写真】
 ・青森県 三八地方沿岸(2011年3月13日撮影)
 ・岩手県 沿岸北部(2011年3月13日撮影)
 ・岩手県 沿岸南部(2011年3月13日撮影)
 ・宮城県 沿岸北部(2011年3月13日撮影)
 ・宮城県 石巻市周辺(2011年3月12日撮影)
 ・宮城県 仙台市周辺(2011年3月12日撮影)
 ・宮城県 仙台市周辺(2011年3月13日撮影)
 ・宮城県 沿岸南部(2011年3月12日撮影)
 ・宮城県 三陸海岸(2011年3月19日撮影)
 ・福島県 沿岸北部(2011年3月12日撮影)
 ・茨城県 沿岸部全域(2011年3月12・27日撮影)
 ・千葉県 沿岸北部(2011年3月12・17日撮影)
 *Google Earth等の衛星画像を使用した範囲もある.
【使用地形図】
 ・国土地理院発行1/25,000地形図
【連絡先】
   e-mail  tohoku.tsunami.map@gmail.com
   FAX   052-788-6039
【日本地理学会災害対応本部津波被災マップ作成チーム】
    鈴木康弘(名古屋大)・石黒聡士(国立環境研究所)・碓井照子(奈良大)・内田主税(玉野総合建設コンサルタント)・宇根 寛(国土地理院)・海津正倫(奈良大)・熊原康博(群馬大)・後藤秀昭(広島大)・坂上寛之(株式会社ファルコン)・杉戸信彦(名古屋大)・田村賢哉(奈良大)・中田 高(広島大学名誉教授)・長谷川智則(玉野総合建設コンサルタント)・廣内大助(信州大)・堀 和明(名古屋大)・松多信尚(名古屋大)・渡辺満久(東洋大)